アニメ ダンタリアンの書架 第5話 『魔術師の娘』【 幻書は人間を選ぶ ~愛は純粋~ 】主人の命令は絶対。
とある魔術師は一体のホムンクルスに人間として
どこまで生きられるかどうか実験を行う。
水銀でできたホムンクルス、魔術師の娘ヴィオラ。
彼女は 『竹取物語』 のかぐや姫のように振る舞い、
自らの主人から解放されるべく、求婚の条件 (幻書5冊持参) を
5人の男に提示し、対抗力を集めるのだった。
しかし、主人にその計画は見破られ、大いなる魔術の力で
ヴィオラと求婚者たちは追い詰められる。
ヒューイとダリアン。
ダリアンの中にあるダンタリアンの書架の幻書が解き放たれ、
求婚者たちにそれぞれに適応した幻書が渡される。
幻書自身は裏切らない。
求婚者たちの純粋な愛情がパワーとして引き出され、
その力は魔術師の力を凌駕した。
魔術師はヴィオラの回収を諦め、ヴィオラ自身の自由を認め、
結末がどうなるのかを静かに見守ることにした。
魔術師はダリアンたちには敬服し、再会する時を待つのだった。
ヴィオラは5人の求婚者たちに真実を知られるも
彼らの愛は純粋だった為、再度求婚を迫られる。
彼女はどの者も選ばなかった。
彼らの後に登場したジェントルマンのような男の
恋人になることを決意していたのだった。
まさに竹取物語。
月の都に帰ってしまったヴィオラ。
嘆き悲しむ求婚者たち。
―――女心は幻書よりも奇なり、なのです! (By ダリアン)―――≪感想≫原作を読んだ時、魔術師最強かと思っちゃいました。
しかし、幻書が選んだ人間の読み手たちには敵わなかったですね。
いやぁ、アルマン南無ですね。
最後はよくある見捨てられるパターン。
女性とは幻書よりも複雑ですな。
次回は幻書を焼きつくす者が現れます。
あれです、中国の焚書そのものです。
第5話 『魔術師の娘』 (動画)次回 第6話 『
焚書官』
アニメ ダンタリアンの書架 第4話 『換魂の書』【 魂の交換 ~魂は触ることさえ許されない~ 】魂を入れ換える書。
小説家レニー・レンツの熱狂的ファンのポーラ・ディッキンソン。
彼女は自身が望んだストーリーではないと自身の欲求が抑えられず、
レニーを殺し、嫉妬心からその恋人ラティーシャ・サーキスまでも殺してしまう。
彼女は幻書 『換魂の書』 を使い、自らの鬱憤を晴らすかのようにレニーとラティーシャの
どちらか一方を蘇らせては殺し、弄んでいた。
『換魂の書』 は一方が蘇れば一方は必然的に死ぬ、一方が死ねば一方は必然的に蘇るというもの。
だが、その繰り返しにより、生死を彷徨うレニーとラティーシャは
二人とも同時に蘇るという進化を身につけ、今までの恨みを晴らすかのように
怪物となってポーラを襲い、千切り殺した。
そして、レニーとラティーシャは光の中に包まれながら安らぎを感じ、
天寿を全うした。
『換魂の書』。
魂を入れ換えることは、誰にもできないのだ。
―――エイメン(祈祷の終わりに唱えるアーメン)。 (By ダリアン)―――
≪感想≫原作を読んだ時、このお話の結末はスカ~っとしました。
レニーとラティーシャは救われなかったですが、安息という面で
救われたのかなと気分は良かったです。
しかし、ダリアンのように私もこんな結末は認めたくない!
レニーとラティーシャは二人とも蘇って、幸せに暮らすんだぁ~!
・・・とまぁ、こんな風に妄想してしまうと今回のお話のようになるのです。(嘘)
これはこれで、このお話は何だか皮肉です。(笑)
第4話 『換魂の書』 (動画)次回 第5話 『
魔術師の娘』
アニメ ダンタリアンの書架 第3話 『叡智の書/月下美人』【 幻書に魅入られた末路 ~無~ 】≪叡智の書≫
人間以上の知能を持つことに至った子供たち。
人間世界の全てを知り尽くし、自分たちが思うままの世界を創り上げる程の
頭脳を持ち、人生というものを既に堪能していた。
しかし、彼らの望む世界は欲望に満ちていなく、純粋に“何もしない”という世界。
それはある意味“自由”を求める声であり、当時の大人たちへの風刺なのかもしれない。
ただ、彼らにはもう・・・“純粋に楽しめる時間”が存在しなくなってしまった。
≪月下美人≫
13年間に一度、花を咲かせ、一夜で散ると言われる植物 『夜の女王』。
本の形をしたサボテン型の植物で本に近付くと、夜の女王に喰われてしまうという。
ハエトリグサのような食虫植物で、植物もまた養分を摂取する為、人間という獲物を
本を使って誘き寄せ、食すのである。
だが、その役目を果たしてしまうと枯れてしまうという儚き植物。
まさに純白大輪の美しく香しい匂いを放ち、およそ4時間で萎むとされる
“月下美人”のような植物。
本の内容は今まで喰われた人間たちの記憶が記載されているという説があるようだが、
真相の程は不明。
人間の好奇心を煽られるという感情を利用した、実に巧みな植物だと言える。
・・・再び咲くのは13年後の月夜。
また新しい物語が綴られた本を乗せて、夜の女王は獲物を狙う・・・。
―――当然の報いというものです! ・・・私のお気に入りに傷を付けたのですから・・・。 (By ダリアン)―――≪感想≫今回は30分の中で二本立て!
前半は幻書によって人格が変わってしまった者たちの宿命、
後半は浅知恵しか持たない者たちの末路が描かれました。
前半は人が死なない物語でしたが、やはり死なない物語の方が
まだ雰囲気としてはいいですね。
ただ、あの者たちが大人になって、これからの人生を歩むとなると
実につまらない人生なのでしょうね。
知恵がありすぎても、困ってしまうのが実情ではないでしょうか!
そういえば、新キャラのカミラが出てきました。
ダリアンとカミラはある意味、お嬢様と使用人みたいな関係。
本来は逆の関係なんですが、そこがまた良い味を出している証拠。
異色の三角関係は見てて面白いものです。
第3話 『叡智の書/月下美人』 (動画)次回 第4話 『
換魂の書』
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アニメ ダンタリアンの書架 第2話 『胎児の書』【 幻書の在り様 ~罪を幻へ~ 】――― 一族の呪い。
呪いは無機物には値せず、有機物に値する。
幻書は自ずとは発動しない、ということである。
幻書は使用者を選ばず、使用者は幻書を選ぶ。
幻書は使用者に害を与えず、使用者は幻書に魅入られ、引きづり込まれる。
使用者の精神が左右し、その影響によって幻書の中の悪魔の叡智が解放される。
呪われた一族の下で育ったエステラ・リルバーンは、自らの精神に冒され、人格を保てなく
なってしまう殺人衝動者。
リルバーン大佐が遺した幻書 『胎児の書』 により生み出されたゴーレムによって、
彼女の犯した罪の痕跡が消え去るように命じていた。
彼は自分の妻、孫娘に天性の殺人者であることを知っていたからこそ、その幻書を使い、
胎児を育てるかのようにゴーレムを生み出した。
彼もまた、狂気に満ちていたに違いない。
自らの妻が大量殺人を犯してしまっていたのだから・・・。
そして、孫娘も・・・。
生まれゆく胎児は呪われた運命に閉じ込められたのだ。
人間はこの呪いを幻に変えて、現を生き抜いていく。
・・・・・・人間の罪は消すことも隠すこともできないのだから。
―――人間を呪うのは、同じ人間だけ・・・か。 (By ヒューイ)―――≪感想≫OP曲なかなか良いです!(高い声は好きやわ~)
しかしながら、やはり内容はまだ薄く解りづらいかも。
これから新キャラも多数出てきますが、この様子だと
何が何だか解らなくなってしまいそうで怖いです。
次回は2本立ての模様。
叡智の書・・・とある女性が出てきます。
第2話 『胎児の書』 (動画)次回 第3話 『
叡智の書』
第4話 『
月下美人』
アニメ ダンタリアンの書架 第1話 『仕掛け絵本』【 別世界の書架 ~壺中の天~ 】壺中の天への入り口を宿す少女ダリアン。
壺中の天、それは中国の古書 『後漢書』 に記されている故事で、
費長房という役人が薬売りの老翁と共に壺中に入り、酒を飲んで俗世を忘れるくらいの
楽しみが得られたという小天地、または別世界のことである。
その入り口こそ、ダンタリアンの書架と呼ばれる悪魔の叡智が無尽蔵に蓄えられた書架への禁忌の扉。
ダンタリアンの書架、それは幻書と呼ばれる実在しないのにその姿が実在しているかのように見える
本を管理・封印する場所。
幻書は正しく読み解くことができれば、持ち主(読者)に恩恵を与えるが、真髄を理解せずに誤って読み解き、
自分にとって都合のいいような使い方をすれば、現世の理と因果律を狂わせて、世界を不幸にしてしまう。
結局のところはハイリスクハイリターンであり、幻書は現世に存在してはいけないものであり、
幻は幻へと還さなければいけないのが道理である。
人ならざる物は幻へ。
人は欲を欠いては生きていけないのだから。
―――我は問う。汝は人なりや?〔I ask of thee......Art thou mankind?〕 (By ヒューイ)―――
≪感想≫本作品も期待していたんですが、何だか淡白な内容で少し残念な気持ちでした。
まぁ、でもダリアンとか可愛いからいいですね、可愛いは正義。
あと、背景が素晴らしい。
アイキャッチ演出は 『
ローゼンメイデン』 みたいですね。
どんなに酷くても最後まで観ます!
第1話 『仕掛け絵本』 (動画)次回 第2話 『
胎児の書』
アニメ ダンタリアンの書架 第0話 『ダンタリアンの書架 序章 ~共犯者たちの証言~』【 ダンタリアンの書架 ~第一次世界大戦直後のイギリスのような世界が舞台~ 】これ (序章) は、実写で有識者という名の共犯者たちが 『ダンタリアンの書架』 の世界観を語るお話。
大学教授が出てくるなんて・・・アニメでは凄いことなのではないでしょうか。
確かにこのダンタリアンの書架も 『
GOSICK -ゴシック-』 と同じような、歴史に忠実な世界観を様しています。
主人公のヒューイはかつて空軍機 (戦争用の飛行機) 乗りの過去がある訳ですが、
そんなこともあり、きちんと第一次世界大戦の時期も反映されている作品です。
この物語の主旨はそんな環境下の中で繰り広げられる幻書を巡る人間ドラマだと思っています。
ある意味、私利私欲を否定するような作品と言えるのかもしれません。
いわゆる、戒めというやつです。
そんなこんなで本日、原作第8巻を購入しました!
ついでに
神樣のメモ帳 原怍第7巻も。
第0話 『ダンタリアンの書架 序章 ~共犯者たちの証言~』 (動画)次回 第1話 『
仕掛け絵本』