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GOSICK -ゴシック- 第24話 (最終話) 『死神の肩越しに永遠をみる』

アニメ GOSICK -ゴシック- 第24話 (最終話) 『死神の肩越しに永遠をみる』

【 心にはいつも喜びを 】
利口であれ。そして、心に喜びを抱け。
できるならば、賢明でもあれ。
そして心には、いつも喜びを抱いているように。
これが人生で最も大切なことなのだから。

                                      (『漂泊者とその影』 ニーチェ)

【 春来たる妖精 ~一心同体の想い~ 】
利口で、そして賢明でもあった灰色狼は喜びを失った。
履行(※)で、そして懸命でもあった黒き死神もまた喜びを失った。
されど、二人の心は決して離れなかった。
灰色狼は黒き死神の行方を信じ、彼の故郷へと“懸命”になりながら
辿り着き、黒き死神は灰色狼の無事を信じ、“賢明”な判断を怠らず、
戦地から生還した。

・・・・・・灰色狼は銀色の妖精へと転じ、黒き死神は履行という名の春を呼び起こす・・・・・・

そして、二人は再会し、失われた喜びの感情を蘇らせ、
共に人生を歩んでいく。

―――いつまでも、いつまでも、彼らの喜びが途絶えるまで―――


※履行…言葉通りに実行すること。
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GOSICK ?ゴシック? 第9話 『人食いデパートに青薔薇は咲く』

アニメ GOSICK ?ゴシック? 第9話 『人食いデパートに青薔薇は咲く』

【 和洋折衷の物語 ?着物と青き薔薇? 】
金色の妖精は風邪を引いてしまいました。
東洋の少年から寝間着用に着物という和服をもらい、大いに気に入ってしまったことが原因でした。
しかし、その少年から着衣の仕方を教わるまでもないと自らの知恵の泉で理解していると
強情にも言い張ったことが、そもそもの要因でした。
経緯は次の通りです。
金色の妖精である彼女は着物の試着をしてみたのはいいのですが、肝心の帯を緩く結んでしまい、
全体的にただ羽織っただけの寝間着になってしまったのでした。
そのまま寝床につき、彼女は赤ん坊のようにすやすやと眠り込んでしまったのです。

起きてみたら、風邪ひき妖精へと変身していました。
彼女は少年がそんな時に自分を置いて出かけてしまうことに心底、寂しがっていました。
寂しがっていたのはもしかすると 『お土産もくれないなんて!』 と心の中で思い、
その点に尽きただけだったからなのかもしれませんが・・・。

GOSICK ?ゴシック? 第8話 『過去の王国に遠吠えがこだまする』

アニメ GOSICK ?ゴシック? 第8話 『過去の王国に遠吠えがこだまする』

【 無実なる慈愛の証 ?友達と笑顔と? 】
※今回はアニメ内容と原作含め、ヴィクトリカの想いを綴りました

罪深き女・・・ハーマイニア。
僅か6歳にして当時の村長のシオドアを殺したのだ。
殺した理由はシオドアに“26歳の時にお前は死ぬだろう”と未来予測を告げられたから。
当時の夏至祭での村長の占いが原因だった。
ハーマイニアが村の掟や村長の言葉に強い信頼を寄せていたこと、これが今回の混沌の要だ。
人は誰しも自分に不都合な占い結果を言い渡されれば、負の感情が湧き立つだろう。
宗教のような信仰に陶酔をしてしまえば、それは自ずと疑心暗鬼にかかり、占いをした者に対して
憎悪の感情が芽生え、反社会的行動に躍り出てしまう。
まさに、ハーマイニアはこの感情の原理に象られてしまっていたのだよ。
だから、犯行を実行した時には自分を起点にして物事を考えるようになり、
利用できる要素が生まれれば即興で別の誰かを幻想の犯人として仕立て上げてしまう。
・・・その幻想こそが・・・私の母、コルデリア・ギャロだったのだ・・・。

GOSICK ?ゴシック? 第7話 『夏至祭に神託はくだされる』

アニメ GOSICK ?ゴシック? 第7話 『夏至祭に神託はくだされる』

【 コルデリア・ギャロの罪 ?母の無実を求めて? 】
※今回はアニメ内容と原作含め、詩のような形で表現しました

エメラルドグリーンの瞳を持つ小さな金髪の少女は下僕である中途半端な
秀才の黒髪の少年と共に灰色狼の村の実態を調べていきます。
セルジウスという村長から、当時その少女の母であるコルデリアの罪を語りました。
何でも彼女は当時の村長であったシオドアという人物をナイフで背中を奥深く刺して
殺したのだと明らかにします。
しかし、現場の様相を想像するにわずか15歳で背の小さかったコルデリアが
身長が170cm以上のある大人の男性を刺せるはずもなく、また相当な怪力の持ち主でないと
不可能に近い至難の業で、とても彼女が行ったとは思えない・・・そう少女は考えます。

GOSICK ?ゴシック? 第6話 『灰色の狼は同胞を呼びよせる』

アニメ GOSICK ?ゴシック? 第6話 『灰色の狼は同胞を呼びよせる』

【 ヴィクトリカ・ド・ブロワの母親 ?コルデリア・ギャロ? 】
※ヴィクトリカと久城視点です
※原作をオリジナル風に記しています

「私は、コルデリア・ギャロが勝つまで帰らない!」

コルデリアは私の母だ。
ソヴュールに根付く灰色狼の伝説の元になったと言われる。
母は羅紗の衣装に異国風の化粧を帯びて舞台に立つ有名な踊り子だった。
その前までは生まれた村でメイドとして働いていたのだが、ある行いにより
村から追放されてしまう。
母はとある村の出身者で、その村の人々は16世紀初頭から山奥に住み、
文明と切り離された生活をしていたとそうだ。
村人たちは金色の髪を纏い、小さな身形ながらも聡明な頭脳を持ち、
しかし摩訶不思議な存在として認識されていた。
村の出身者は村からは出なかった為、街などで捜すことは困難であった。
それにも拘わらず、ブロワ侯爵はその異端なる特別な力を一族の血に
取り入れたいと願い、当時、人気者だったコルデリア・ギャロという
踊り子を見つけ、彼は母を自らのモノとした。

GOSICK ?ゴシック? 第5話 『廃倉庫には謎の幽霊がいる』

アニメ GOSICK ?ゴシック? 第5話 『廃倉庫には謎の幽霊がいる』

【 春来たる死神 ?大怪盗クィアラン? 】
※ヴィクトリカと久城 一弥視点です
※補足を含め、原作をオリジナル風に記しています

春来たる死神。騎士のミイラ事件。そして、ミリィ・マールの幽霊。
この混沌の欠片たちは一から始まり、最後は綺麗に“”で終わったようだな。


TVアニメ「GOSICK-ゴシック-」オープニング・テーマ:Destin HistoireTVアニメ「GOSICK-ゴシック-」オープニング・テーマ:Destin Histoire
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GOSICK ?ゴシック? 第4話 『金色の糸はつかのまを切り裂く』

アニメ GOSICK ?ゴシック? 第4話 『金色の糸はつかのまを切り裂く』

【 英国からの留学生 ?殺人事件から始まる謎の転入? 】
※ヴィクトリカ視点です
※補足を含め、原作をオリジナル風に記しています

久城の欲情妄想劇から始まったオートバイ首切り事件。
犯人は金髪の女性で私の退屈な推理によってすぐに捕まったそうだが、
罪は認めるも動機を一切話そうとしないのだから腑に落ちない。
その事件に呼応するかのように、英国からの留学生アブリル・ブラッドリーという少女がやって来た。
さて、ここからが面白いのだよ。
学園の用務員が亡くなったことに伴い、葬儀の手伝いをすることになった久城とアブリル。
その手伝いの最中、納骨堂の鉄扉を開くと騎士の姿をした死体が落ちてきた。
その際、無表情のままアブリルは紫色の表紙の薄い本を手に取り、鞄に隠した。
久城の冴えない推理では最初のオートバイ首切り事件の犯人が実はアブリルだという。
私は久城からの土産の雷おこし (久城の姉からの贈り物) を食べながら、
納骨堂から始まった騎士のミイラ事件について推理した。
ふふ、何とも歯応えのある食べ物か。
この事件も少しだが、歯応えがありそうだ。
そう知恵の泉が教えてくれる・・・。

GOSICK ?ゴシック? 第3話 『野兎達は朝陽の下で約束をかわす』

アニメ GOSICK ?ゴシック? 第3話 『野兎達は朝陽の下で約束をかわす』

【 QueenBerry号事件の全貌 ?サラエボ事件の前兆? 】
※ヴィクトリカ視点です
※補足を含め、原作をオリジナル風に記しています

時は1914年 春。

「一人の青年が、もうすぐ、死ぬ・・・。
 それが全ての始まり。世界は石となって転がり始める」

一人の占い師がそう予言した。
近く、世界は混沌となって、悲劇を生む・・・と。

GOSICK ?ゴシック? 第2話 『死者の魂が難破船をおしあげる』

アニメ GOSICK ?ゴシック? 第2話 『死者の魂が難破船をおしあげる』

【 退屈凌ぎのティータイム ?推理の時間? 】
ヴィクトリカと久城 一弥は、突然の束の間の出会いと共に、
占い師ロクサーヌ宛ての招待状を手にQueenBerry号へと乗り込んだ。
そこで待ち構えていたのは、船上パーティー 『箱庭の夕べ』 という豪華な食事の披露であった。
招待状は一人分だった為、ヴィクトリカだけが一人分の食事へとありつき、表情はいつもの
人形のように冷めた仕草をするだけだったが、優雅に食事を楽しんでいた。
そんな風に人形のような彼女を見つめていた一弥は、自分もお腹が減っていることもあり、
彼女に 「君、お菓子か何か持ってきてない?」 と訊ねる。
彼女は“”という見下した言葉と“お菓子”という子供じみた言葉に反応し、
ムッとした表情でテーブルを手で叩き、非常食セットを持ってくる予定だったが、
一弥の屁理屈のせいで学院に置かれたままとなり、今こうして食べられないのは自業自得だと冷たく言い放った。
一弥は屁理屈ではないと言い、逆にヴィクトリカが屁理屈だと非難するが、
再度“”という言葉を受けた彼女は再び怒った表情で一個のパンを彼の口に咥えさせた。
一弥は納得いかぬ思いだったが、パンの美味しさにその想いはかき消されるのだった。

GOSICK ?ゴシック? 第1話 『黒い死神は金色の妖精を見つける』

アニメ GOSICK ?ゴシック? 第1話 『黒い死神は金色の妖精を見つける』

【 退屈凌ぎと混沌の死神 ?奇妙な美術様式? 】
金色の妖精と春来たる死神。
前者は退屈しない生活を、後者は平穏な生活を求めている。
その者たちの呼称と外見は少なからず一致しても、中身は伴わなかった。
双方は運命かは知らぬが、偶然にも出会い、共に行動を取ることになる。
金色の妖精・ヴィクトリカと名乗る少女と春来たる死神・久城 一弥の二人。
お互いに素性を一切知らぬまま、自然と惹かれ合い、怪事件の解決に向けて船出により旅立つ。