アニメ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第7話 『俺の妹がこんなに小説家なわけがない』【一つの物事に向かって走り出すわけがない】※高坂 京介視点です
仲裁者。
それは、まさに今の俺にとって相応しい言葉だ。
桐乃と黒猫との仲睦まじくない関係がそうさせているのは間違いないはず。
ただ、論争している内容が実に稚拙である。
それぞれ好きなアニメの鑑賞会を開くのは結構だが、土壇場でドタキャンを
招くような争いだけは止めてくれ。
開催場所は俺の家。
訪問者は黒猫。招待者は桐乃。
何が何でも主催者側がこのイベントを無碍にすることはできないのは明白だ。
まぁ、歓迎と呼ばれる程の接待には絶対にならないのは間柄でも解るだろう。
兎にも角にも結果は散々だった。
終始、桐乃と黒猫のアニメ批評バトル。
俺は、仲裁は愚か何も口出しもできず、ただの傍観者だったに過ぎなかった。
この屈辱は忘れないぜ…。
桐乃が小説家デビュー!?
何でも携帯小説に投稿した結果、編集者の目に留まり、出版のお誘いがきたそうだ。
おいおい、どんだけうちの妹は非凡なんだよ…。
しかしまぁ、内容は妹絡みだけあって桐乃のパーフェクトな妄想世界が漂っていたから
あいつの底力に編集者は目に付けたのだろう。
お?、こわこわ…。これがアニメ化なんてされたら地球も終わりじゃないか?
ふっ、俺は・・・地球そのものになったのだ。
そう、犠牲になったのだ。
桐乃様の新作書き下ろしの為に俺は取材という付き人役を演じることになったのだ。
妹の我儘を素直に聞き入れ、受け容れ、奴隷のように為すがままに渋谷の街を歩いていく。
雰囲気はクリスマス・イブなんだが、俺の心はさながら無理矢理プレゼントを
強奪される悲愴のサンタクロースだった。
迫りくる妹の身勝手さに堪忍袋の緒が切れた俺にはもはや妹への配慮なんて無かった。
こんな馬鹿馬鹿しい取材など意味がない!俺がどんな想いでお前の自己満足に付き合ってやっているんだ!
少しは俺の心も解りやがれッ!
鬱憤を吐きだした矢先、水が弾ける音が聞こえた。
その音の先には水遊びをしたかのような全身ずぶ濡れ状態の桐乃が立ちすくんでいた。
そして、桐乃は俺に告げた。
妹はヒロインの気持ちに浸り、描くシーンを再現していた。
決して遊び半分で取材に来ている訳ではないと言わんばかりに、妹は俺に見せ付ける。
真っ直ぐな瞳で俺を見つめ、ブルブルと全身を震わせながらも小説家としての威厳を
保っていたような気がする。
その姿は圧巻で妹の心意気を認めざるを得なかった。
近場のホテルで桐乃にシャワーを浴びさせ、服を乾かした後、俺たちは家路へと急ぐ。
あいつは何やら小説家として閃いた様子で笑顔になって取り繕うのであった。
そんなあいつを観ていたら、俺も笑わずにはいられなかった。
本当にお前ってやつは、好きなことになると輝いてんな・・・。
渋谷の街のイルミネーションに同化した輝きに違いない。
俺には眩しくてあいつの顔をずっと見つめることはままならなかった。【感想】昨夜は久しぶりに 『
AngelBeats!』 を視聴しました。
当番組の前番組だから、自ずと観れた訳です。
ちょうど第7話って音無の過去が垣間見れるシーン。
おっとっと、当番組の感想にならない!
さて、今回は自分もちょいと目指しているものだけあって少し共感しております。(ぇ
真っ直ぐな気持ちっていいなぁ?と。
誰かに馬鹿にされようとも純真無垢に挑む心意気。
若いっていいですね。(ぇ…
第7話 『俺の妹がこんなに小説家なわけがない』 (動画)次回
第7話 『
俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない』
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アニメ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第6話 『俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない』【安らぐ時間が無いわけがない】※高坂 京介視点です
俺の幼馴染の田村 麻奈実とはその名の通り、幼馴染の関係であってそれ以上でもそれ以下でもない。
恋人という意識は全くなく、強いて言うならばお婆ちゃんと孫との関係だ。
親しみ易く、何でも話に乗ってくれる優しいお婆ちゃん。
それが麻奈美だ。
そんな幼馴染である麻奈実の実家で営んでいる和菓子屋 『田村屋』 でハロウィンフェアが開催されるのだという。
俺は麻奈実にその試食会に誘われ、共に一夜を過ごす時間を授かることになった。
久々に訪れた田村家の様相は予想通りというか忙しない家族丸出しの形が見て取れた。
相変わらず俺にちょっかいを出してくる爺ちゃん、気遣ってくれる婆ちゃん、
そして馬鹿で元気な麻奈実の弟である いわお ことロック。
皆、俺を本当の家族のように接してきてくれる、ちょうど下町商店街のような雰囲気を俺に提供してくれているようだ。
俺の毎日は妹に罵倒される日々なもんだから、こういう日がやってくると癒される。
しかも麻奈実特製のハロウィン型の美味しい和菓子を食せたのだから満足だ。
これが日常だったらどんなに良いことか。
麻奈実たちと団欒を過ごす俺は、終始落ち着くのだった。
だが、まさか麻奈実と一緒に同じ部屋で寝ることになるとは誰が予想しただろうか。
俺が宿泊できるように用意された部屋にはラブラブ夫婦が寝るような寄り添い合った布団が敷かれていた。
あの爺さんが仕組んだ罠であることは言うまい。
悪巧みも人一倍な爺さんは俺の私生活を脅かしかねない存在なのかもしれない。
俺と二人きりで一夜を過ごすことになった麻奈実は俺と同じく少し緊張していた。
いつもとは少し違った空間に落ち着く暇もなく、寝付けさえできない。
それもそのはずだ、就寝時間が午後10時なんだぜ? 寝られません。
だから、いつもと同じく何かを話さないといけない。
先陣を切ったのは麻奈実だった。
「一緒の大学行けるといいね・・・」
大学か・・・、そうだな、一緒の大学に行けたらいいな。
世間話から始まり、昔話や将来の話にまで至った会話だったが、
ふと友人の赤城に言われたことが気になった俺は麻奈実に問い質した。
「例えばだ。 お前・・・誰かに好きだと言い寄られたらどうする?」
突拍子の無い俺の問いに麻奈実は驚き、慌てふためく。
答えられなかった麻奈実は逆に俺にその問いを投げかけてきやがった。
俺は・・・落ち着いて答えた。
「断る」
今のままの時間を、平穏な日々を過ごしたい。
だからこそ、俺はそう答えた。
すると、麻奈実はお婆ちゃんのように呟いた。
「お互い先は長いねぇ?♪」
ああ、そうだな。そうでありたい。
こんな安楽な考え方の俺はお爺さんなのかもな。
・・・麻奈実にも言われたし。
今回は俺に安らぎを与えてくれた麻奈実に恩返しをしなくちゃいけないな。
そうだ、今度俺の家に招待しよう。
そっと麻奈実に話しかけた。
麻奈実は嬉しそうに 「うん♪」 と頷き、度目かになる就寝の合言葉である 『おやすみなさい』 を言った。
窓から見える夜景はまだ少し明るく、淡い暗闇の景色を月の光が照らしていた。
その景観は、ちょうど俺たちの寝る時間にとっても合っていた。
今の俺たちにはこの“ちょうど”が大事なのかも・・・な。【感想】※原作風に書いています
罵倒されてしまう兄にとって、たまには安らぎも必要ですよね。
今回は内容もさながらまったりと視聴できました。
幼馴染の関係って意識し易いですけど、京介と麻奈実のコンビはそれなりに意識していて
実はそうでもないという、その狭間にいるような関係ですね。
つまりは、釣り合い易い関係。
観ていてほっとしますぜ。
第6話 『俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない』 (動画)次回
第7話 『
俺の妹がこんなに小説家なわけがない』
アニメ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第5話 『俺の妹の親友がこんなに××なわけがない』【偶の犠牲は自殺行為なわけがない】※高坂 京介視点です
妹の親友に妹のアニメ・ギャルゲー好きの趣味がばれちまった。
親友は妹を蔑み、妹とは絶好状態に陥った。
時には犠牲は付き物だ。
世の中を動かすには必ず人の犠牲が伴うもんだ。
だから、俺は妹の…桐乃の為に闘う。
人生相談という旅路が終わってねぇ限り…、人として妹がこれからも立てるように
俺は流浪の長く険しい闘いに繰り出さねばならない!
桐乃の親友に俺は言ってやった。
堂々と如何わしい同人誌を見せ付け、どこぞやの総帥のような演説口調でな。
「そいつはな・・・俺と桐乃の愛の証なんだよ!!!」
そう、それがなければ俺たちは本当の兄妹にはならなかったんだ。
あったおかげで今まで培われなかった兄妹としての絆を繋ぐことができたんだよ。
ようやく辿り着けたんだ・・・俺と妹の駅の終着点。
だからこそ、俺は妹が・・・・・・大好きだぁぁぁぁぁぁ!!!
俺の役目はひとまず終わる。
桐乃の親友、新垣 あやせちゃんには嫌われちまったがなぁ・・・。
しかも、卑猥な事件を起こすような変態扱いだぜ・・・。
これでいいんだ・・・全ては妹の為・・・、大嫌いな妹のな。
常に俺は悪役に徹すればいい。
以前のような生活には戻れないかもしれないが、今の生活の方が有意義なのかもな。
こうして妹とギャルゲーの対戦ゲームで仲良く遊んでいる訳だからな。
「対戦しよう! ベッコベコにしてあげる♪」
親友との仲直りの仲介をしたのに、感謝一つ無いんだぜ・・・呆れるだろ?
でもまぁ・・・、あいつが一人で親友と向き合っていければ俺の人生は安泰だ。
人生相談なんてされる柄じゃねぇのに、妹との距離が遠かったのが
いつの間にか変な交友関係ができたせいで急接近だ。
だが、接近されると俺に不幸が訪れるのは目に見えているがな…。
何にせよ、人生アドバイザーって苦労するよな・・・。
ふう、男だけに兄貴は辛いぜ・・・。【感想】さてさて、原作風に書いてみましたぞ。
楽しんでいただけると幸いです!
そんな訳でコメディ&シリアスで面白いですねぇ。
実際に現実世界に新垣あやせのような人がいたとしたら、それはそれで怖いです。
社会に迷惑かけずに暮らしていれば、趣味なんて大した問題ではありませんね。
しかし、人間世界に犠牲は付き物ですね。
第5話 『俺の妹の親友がこんなに××なわけがない』 (動画)次回
第6話 『
俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない』
アニメ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第3話 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』【管鮑の交わり】
世間から遠ざけられているジャンルの趣味を自らが持っているとしたら、
その趣味を他人に打ち明けることは非常に勇気が要ることだ。
家族に対しては尚のこと必要である。
しかし、同じ趣味を持つ者に打ち明けることは容易いだろう。
少なくとも、その者も同じ心情を抱いているに違いないからだ。
では、自らの趣味を家族に否定されてしまったら、どうなるだろうか。
おそらく、自分が自分でいられなくなってしまう。
「一つでも欠けたら。あいつじゃ無くなっちまうんだっ!」
その言葉はあまりにも深く、血が繋がった者でなければ解らない心奥を掬いとっていた。
「・・・ありがとう」
その言葉はあまりにも深く、血が繋がった者同士の絆を繋ぎ止めようとしていた。※管鮑の交わり…お互いを十分理解して信頼し合い、利害によって変わることなどない、極めて親密な交わり。
【感想】第3話から始まったのですね。
今回の話の流れは好きでした。
妹を守る行動力とその責任感を持って、兄が闘った。
こういう展開に弱い自分です。
話の題名が何故、作品名と同じ理由だったのかが解りました。
展開が面白くなりそうですね。
次回
第4話 『
俺の妹が夏コミとか行くわけがない』
irony【期間生産限定盤】(2010/10/20)
ClariS
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