アニメ 鋼の錬金術師 第64話 (最終話) 『旅路の涯』【 新しい人生 ?生きること? 】
全て、始めは危険である。
しかし、彼らは決して踏み止まることなく“始めること”を始めていた。
彼らは少しの悔いもない生き方をしていた。
常に新しく生きていく為に、彼らは考えを新陳代謝させていた。
生身の身体を纏った彼らの体験の範囲と距離は世界という限られた敷居の中にあるが、
知性と芸術的感性を人生の土台となる衣食住という生活に差し向けていた。
彼らの行動一つ一つが生への強さを追い求め、周囲に良い影響を与え続けることになる。
現実に踏み出した彼らだからこそ、成し遂げられた理想だった。
彼らの旅は彼らに独創性を与え、彼ら自身は人と対話する為の様々な武器を得た。
世界を知り、言葉を知り、彼らの心は大きくなった。
真理とは心理である。
かつて、家族を手に入れる為に世界そのものを欲した“愚人”がいた。
彼の最大の誤りは心理がなかったことだ。
心理を考えて人々に伝えていれば、彼は望むがままに生きられたはずだ。
彼はコミュニケーションという“伝えること”を怠ってしまい、真理を失ってしまった。
結局、彼は人々に憎悪の念を抱き続け、人生をまともに生きられなかったのだ。
―――フラスコの中の小人・ホムンクルス―――
彼らは約束した。
『賢者の石を使わずに元の身体に一緒に戻ろう!』
それは、人間的な誓いであり、信頼という絆でもあった。
夢に責任を持ち、人の輪の中に入り、街へと出かけた彼ら。
現実の彼らの末路は、そうした“事実”が全てを物語っている。
―――エドワード・エルリック、アルフォンス・エルリック―――
彼らの人生の対価は・・・生きること、そのものであった。
Fin<感想>最後くらい記事を…と哲学風にはなってしまいましたが、こう語らざるを得ません。
いやはや、今まで本当に為になるお話ばかりでした。
人生の対価とは?
それが鋼の錬金術師という物語の問いかけだったのだろうと考えています。
原作も読みました。
こういった作品、アニメが増え続けるといいですね。
印象に残る作品って、人生にも影響を与えますからね!(ぉ
【第64話 『旅路の涯』 (動画)】
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