【 栄養剤の注射 ?一日に三回という定期的なもの? 】◇時は昭和58年6月上旬◇※北条 沙都子が視点。
はぁ・・・また栄養剤の注射・・・これだけは慣れても慣れませんわ・・・。
何故、私の?
体質?に合うからといって、これを毎日、三回もの注射をしなければなりませんの?
・・・と、愚痴ってもしょうがないですわね。
これもお世話になっている監督 (入江 京介) の為なんですものね。
そのくらいの?
研究協力?なら、お安い御用ですわ!
・・・といっても、痛いものは嫌ですわね・・・。
※古手 梨花が視点。
沙都子・・・痛いかもしれませんが、我慢なのです・・・。
貴方には決して、怠ってはいけない習慣なの・・・。
だから、頑張って・・・辛いだろうけれど・・・ずっと・・・。
【 雛見沢連続怪死事件 ?もうすぐ5年目? 】※鷹野 三四が視点。
あらあら・・・、噂の前原君って本当に愉快な子なのね。
あんな格好で外を出歩けるんですものね、くすくす。
そういえば、そろそろ綿流しのお祭りの時期ね・・・。
綿流しと言えば、雛見沢連続怪死事件を連想させるわね。
・・・今年で5年目ね・・・。
通称?
オヤシロさまの祟り?が今年も起きるとするのならば、一人が死に一人が鬼隠しに遭うのね・・・。
くすくす・・・、今年は一体、何が起こるのか・・・今から楽しみでしょうがないわね♪
※富竹 ジロウが視点。
はぁ、鷹野さんは本当にグロテスクな話が好きだなぁ、はっはっは・・・。
まぁ、そんな鷹野さんのミステリアスな雰囲気が更なる美しさを際立たせているというか・・・、それに僕は惹かれてしまうんだなぁ・・・。
ふぅ・・・、しかし何故、綿流しのお祭り時になると、毎年、奇怪な事件が必ずと言って言い程、起こるのだろう・・・。
やっぱり、鷹野さんの?
説?は正しいのか・・・?
御三家による陰謀が強い・・・という説が・・・。
※入江 京介が視点。
鷹野さん・・・、沙都子ちゃんや梨花ちゃんの前では?
雛見沢怪死事件?のことを話題にしてはいけませんよ・・・。
?
白川公園転落事故 (昭和55年6月某日)?・?
古手夫妻怪死事件 (昭和56年6月某日)?。 (共に綿流しの祭の日)
・・・この二つの事象が彼女たちにそれぞれ最も深く関係しているのですから・・・。
沙都子ちゃんと梨花ちゃんの?
心の傷?を
抉らないように我々は?
医師?として、当然の配慮をしなければなりません。
あぁ、それにしても可愛いメイド姿の沙都子ちゃん、・・・可愛い赤ん坊のような姿の梨花ちゃん・・・。
お持ち帰りぃぃぃ???したい!!!!!(爆)
※園崎 魅音、園崎 詩音が視点。
せっかく部活の罰ゲームで楽しんでいる所を、鷹野さんの一言で遮られるなんて・・・。
雛見沢連続怪死事件・・・、通称 オヤシロさまの祟り・・・。
真相は私たちだって知らない・・・、けれど、?
園崎家?がそれに深く関わっているということだけは言えるのかもしれない。
だからこそ、その話題だけは仲間たちの前で触れて欲しくもない・・・。
現に、ここには沙都子や梨花ちゃま、そして最近、引っ越してきたばかりの?
雛見沢の暗黒面?を知らない圭ちゃんも居るんだ・・・。
でも、幸いなことに圭ちゃんは、その残酷な話の詳細を私たちが打ち明けたのにも拘らず、雛見沢村のことを好きでいてくれた・・・。
・・・私たちは安堵した・・・。
圭ちゃんは、誰よりも逞しい心の持ち主であることを実感させられた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
私たちは・・・あんな悲惨な事件とは無縁なものだと信じたい・・・信じたい・・・いや、信じてる・・・。
【 梨花の葛藤 ?罪滅し編のカケラ? 】※古手 梨花が視点。
今のボクは楽しい生活をしていても、楽しい気分にはなれなかった。
そんなボクの様子に気付いた沙都子は、励ますように心配してくれたのです・・・。
『 梨花・・・、何か悩みがあるなら、一人で抱え込まずに、まず仲間に相談する・・・それが一番ですわよ。 』えっ・・・!?
沙都子・・・、その言葉を何処で・・・いや、誰にいつ聞かされたの!?
私は驚愕した・・・、以前の・・・?
仲間に相談する!?と過ちを犯したレナに圭一が告げた記憶と合致していたのだから・・・。
でも、沙都子はその時のことを覚えてはなく、今、自分が想ったことを口にしたようだ。
『 (そう・・・そうよね・・・、覚えてなんかいないわよね・・・。) 』ボクが再び、うな垂れると沙都子も再び、心配するような口調でボクの顔を覗きこんできましたです。
だから、ボクは?
偽りの笑顔?を沙都子に晒し、心配させないように努力しましたです・・・。
『 (私は、迫り来る刻限の足音に対し、聴こえない振りをするしかなかった・・・。) 』
(終)<感想>早くも栄養剤の話が出たので、最高でした。
これが後に深く関わることになるでしょう・・・。
そして、アリシア姉さんの登場で雰囲気が一気に妖しくなりましたね!(ぇ
ああ、?アリシア姉さん?っていうのは、鷹野さんのことです・・・私が勝手に定言しています。(笑)
富竹ことトミーも健在ですね。
入江ことイリーは、もう発動しちゃってます、ある意味。
やっぱり、全員集合してこそのひぐらし!
詩音は興宮の学校から雛見沢分校へと転校してきている設定だったので、
目明し編での彼女の?夢?が?現実?に
なっていたのは言うまでもないです。
さぁ、厄は醒めるのか・・・、今後の展開に楽しみです。
梨花ちゃんは果たして、運命に屈せずに立ち向かっていけるのか・・・興味津々です。
次回タイトルは、 『
厄醒し編 其の弐 無力 』 です!
自分で拍手三回、わ?い。(爆)