アニメ GOSICK ?ゴシック? 第3話 『野兎達は朝陽の下で約束をかわす』【 QueenBerry号事件の全貌 ?サラエボ事件の前兆? 】※ヴィクトリカ視点です※補足を含め、原作をオリジナル風に記しています時は1914年 春。
「一人の青年が、もうすぐ、死ぬ・・・。
それが全ての始まり。世界は石となって転がり始める」
一人の占い師がそう予言した。
近く、世界は混沌となって、悲劇を生む・・・と。
占い師ロクサーヌは世界各国の“運命”を占い、世界の未来予測をしていた。
ロクサーヌは大規模な占いを遂行するにはそれ相応のリスクが必要だと考え、
庭で飼っていた野兎を“餌”にして、“猟犬”を解き放ち、どの野兎が生き残るかを
確かめて占いの結果を出していた。
元々、彼女は趣味かどうかは不明だが、野兎を時々猟犬に噛み殺させ、生き残った野兎を
餌を多く与え太らせて、大事に愛でていたようだ。
それが彼女の占いとしての道具が誕生したきっかけか、もしくは占いを職とする為だったに違いない。
彼女の天文学的リスクを伴う占いの噂を耳にした世界各国の政府関係者は、当時の
世界の空気を不穏だと察知し、彼女の占いに頼ったのだろう。
そして、彼女の助言の元、大きな箱 ≪QueenBerry号≫ は用意され、それを水面 ≪海上≫ に浮かべ、
仕舞いには野兎 ≪国籍の違う人間たち≫ を箱の上で走らせたのだ。
その結果、生き残った国籍はイギリス人、フランス人、アメリカ人、ソヴュール人・・・。
占いを終えたロクサーヌは各国の政府関係者にお告げの通りに動けば各国はますます発展するだろうと伝えた。
その後、彼女は野兎走りを終わらせ、箱 ≪QueenBerry号≫ を沈めさせ、
残った野兎たち ≪イギリス人、フランス人、イタリア人、アメリカ人、ソヴュール人≫ は太らせる (大事に愛でる) ように命じた。
これが10年前のQueenBerry号事件の真相の概要。
今回のQueenBerry号事件は10年前の事件の“復讐”をする為に何者かが今宵のパーティーを催した。
その何者かというのが、彼女…ジュリィ・ガイルなのだ。
まず、彼女の嘘を指摘しよう。
?資産家の令嬢で広い屋敷でのびのび育った
>五歩歩くとターンして戻り、また五歩歩くとターンする癖があった。
これは狭い場所で過ごしていた人の癖だ。
強いて言うならば、刑務所の独房、病院の病室、屋敷の屋根裏部屋といった場所だ。
長いあいだ外に出ないとその癖がついてしまうのだよ。
それは“わたし”も経験していることだからね、解るのだよ。
?ハンドバッグの重さ
>最初、久城の頭に当たった時を覚えているかね。
ゴツンと大きな音がして大層痛がっていたことを。
その理由は既に銃がバッグに入っていて、その重みがあったからだ。
後々、銃を使い、それを捨てた後、彼女はうっかりバッグを落としてしまう。
私が拾い、その重みを確かめた。すると、バッグは羽根のように軽くなっていたのだ。
?QueenBerry号のラウンジの扉に鍵がかかっていたこと
>彼女の演技で鍵は元々かかっていない。
次のイベントを意図的に起こさせて、一同を誘導した。
彼女が起点となって物語は進んでいったのだ。
?QueenBerry号のレプリカ製作
>大事に愛でられた彼女の懐には巨万の富に満ち溢れていた。
そのお金で当時のQueenBerry号の船体費用に充てたのだ。
レプリカであろうが、見た目は当時と同じQueenBerry号そのもの。
目を見張る程の作りだった。
次にジュリィ・ガイルの素性だ。
警察署の一部屋でグレヴィール警部が取り調べをしている時に
彼女からの口で語られた。
孤児として育ったジュリィは10年前、春の夜に町の路上で鉄格子のはめられた馬車に乗せられ、
QueenBerry号で目を覚ます。
QueenBerry号には国籍が異なる計11人の少年少女で構成されていた
次々と起こる奇怪な殺人事件。発端はイギリス人のネッド・バクスターが
突然死 (脈はなかった) を遂げたこと。そこからが悪夢の始まり。
死んだはずのネッドが生き返り、彼は無差別に次々と銃で少年少女を殺戮していった。
そんな中で彼はジュリィたちに自らの動機を打ち明ける。
今宵の搭乗者は野兎で、自分は猟犬。適当に噛み殺すように政府関係者から命じられいる、と。
そして、ここで起きたことは“未来”そのものである、と。
ジュリィは勇敢な少年ヤンの犠牲の元、ネッドからの襲撃から回避した。
途中、アラブ人のリィという少女が負傷しているのを見かけ、小さな友情を分かち合う。
彼女はリィからハートのペンダントを譲り受け、リィを護りながら無線室へと辿っていく。
やがて、彼らは無線室へと辿り着くと、そこには各国の政府関係者たちと、猟犬のネッドが
潜んでいた。
政府関係者たちは生き残った彼らを拍手で祝福し、国籍を問うた。
フランス、イタリア、アメリカ、ソヴュール、そしてイギリス。
これらの国籍が生き残った。
無線室の奥に潜んでいたロクサーヌは彼らにかくして伝える。
「一人の青年が、もうすぐ、死ぬ・・・。
それが全ての始まり。世界は石となって転がり始める」 (占い時は1914年の春)
そう、これを暗示していたのが第一次世界大戦の引き金となった“サラエボ事件”であったのだ。
歴史の真実として、戦争の結果は連合国側の勝利となっていた。
見事に占いは当たり、政府関係者は予測された未来を手に政治をしていった。
※一人の青年…オーストリア皇太子(暗殺される)
※石となって転がり始める…国と国どうしが自国を守る為、ぶつかり合う
※連合国…イギリス、フランス、イタリア、ロシア、日本等
※同盟国…ドイツ、オーストリア、ブルガリア等
しかし、政府関係者たちとネッドの誤算だったのは1924年のQueenBerry号での催しへ
偽りの招待状で招かれてしまったことと、10年前の生き残りにアラブ人のリィがいたこと。
彼らは再び起こった野兎走りに自ずと怯え、疑心暗鬼となって自ら仕組んだ罠に嵌って死んでいったのだから。
ロクサーヌも同じである。
リィはロクサーヌ邸のメイドとして過ごし、ロクサーヌを殺す機会を窺っていた。
それが、あの鍵穴銃殺事件であった。
アラビア語でロクサーヌを騙し、鍵穴へと近づけさせ、銃殺をした。
ちなみにネッド・バクスターが偽りの招待状を手に船に乗り込んだ理由は、やはり国からの命令が
まだ続いていると疑い、乗り込まなければ消されると思ったからであろう。
そんな中、10年前の悲劇の舞台が繰り広げられるのを目の当たりにした彼は10年前と同じように
猟犬となり、自分が殺されないように自衛をした。
これが、彼の心中だったに違いない。
QueenBerry号の事件再来の悪夢はリィから始まり、ジュリィで終わったのだった。
人を殺すというあるまじき行為をした彼女たちだったが、その復讐劇はどこか美しさに長けていた。
彼女たちの一握の友情が、そうさせたのかもしれない。【 ヴィクトリカの素性 ?一弥視点? 】・グレヴィール・ド・ブロワ警部とは血の繋がった兄妹だが、腹違いの兄妹
・グレヴィールはブロワ家の嫡男でブロワ侯爵であり、父親の正統な後継ぎである
・グレヴィールの母親は貴族の血が流れる正式な妻である
・ヴィクトリカの母親は妾で当時は危険人物であり、職業は踊り子、狂人でもあった
(第一次世界大戦では物騒なことをしたらしい)
・ヴィクトリカの母親の影響でヴィクトリカ自身も特別な子供として認知され、ブロワ家の屋敷の
奥深くに隔離されて育った
・聖マルグリッド学園に入学してからは、図書館塔の最上階にある緑に囲まれた庭のような場所で
時を過ごし、外出は禁じられていた
・今回、外出できたのはグレヴィール警部との同行が条件で許可が下りたから
途中、本人がその条件を忘れて家に帰ってしまい、僕と一緒に行動することに至った
―――この私、囚われの姫を助け給へ。私には君が必要なのだよ、久城。退屈凌ぎの“友達”としてね。―――
―――ヴィクトリカ…。いつかまた、今回の朝陽が海面を照らしていたような美しい景色を求めて、外に出かけよう!―――<感想>※原作(小説)を少しずつ読み進め中です。
うん、やっぱり面白い!
原作もようやく1巻読破。
しかし、原作を読んでしまうとアニメでは展開が早く感じてしまいます。
次回からはまた新キャラ!
波乱必至ですね。
次回 第4話 『
金色の糸はつかのまを切り裂く』
第3話 『野兎達は朝陽の下で約束をかわす』 (動画)
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>?さん
コメントありがとうございます!
>その話ってアニメでやったやつの話ですか?それとも小説かなんかですか?
すみません、アニメの流れに沿った形で記述していますが、原作を以って補足をしているつもりで書いています。
多少、語られていない部分があるところもあるとは思いますが、基本はアニメの内容そのものです。
やはり、主観で書いてしまうとこうなってしまうのですね、少し気をつけて次回からは書こうかなと思います。
その話ってアニメでやったやつの話ですか?それとも小説かなんかですか?
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GOSICK -ゴシック- 第3話 「野兎達は朝陽の下で約束をかわす」 感想
ヴィクトリカの可愛さにすっかりやられてしまった
「私は、囚われの姫なのだよ――」
ヴィクトリカの背景も明らかになった回でした。
[2011/01/26 11:12]
URL
でもにっしょん
「野兎達は朝陽の下で約束をかわす」
ロクサーヌばあさんは
しっかり3話までつながって
いたようです。
[2011/01/23 18:37]
URL
新・あにめっき
[アニメ]GOSICK -ゴシック- 第3話「野兎達は朝陽の下で約束をかわす」
恐い、恐い、恐い。そう思えてくるほどに人を憎み人を殺すことが簡単に思えることが恐い。
[2011/01/23 04:16]
URL
所詮、すべては戯言なんだよ
GOSICK―ゴシック― 03話『野兎達は朝陽の下で約束をかわす』 感想
主人公を見直した(´・ω・`)
[2011/01/23 00:26]
URL
てるてる天使
GOSICK -ゴシック- 第3話 「野兎達は朝陽の下で約束をかわす」
ヴィクトリカは今回もかわいかったですね。
[2011/01/23 00:14]
URL
つれづれ
GOSICK -ゴシック- 第3話「野兎達は朝陽の下で約束をかわす」
ヴィクトリカのバックボーンと一弥の意地
[2011/01/22 18:38]
URL
隠者のエピタフ